「リフォームの失敗」を避けるためには、まず失敗するリスクが高いポイントをしっかり把握することが重要です。こちらでは、リフォームを検討する際に気を付けたい注意点についてご紹介します。
リフォーム業者の選び方
心から「やってよかった!」と思えるリフォームを実現するには、まず信頼できる業者を探さなければなりません。とはいえ、大阪はもちろん全国には数えきれないほどたくさんのたくさんのリフォーム会社があるので、"いい業者探し"も至難の業です。骨折り損にならないよう、以下の基準を持って業者をチェックしましょう。
事前チェック編
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自社一貫施工の業者ならスタッフ間・職人間の連携ミスや報告漏れがなく、急な変更などがあっても小回りの利いた柔軟な対応が期待できます。また、外注業者を利用しない業者なら中間マージンが発生しないぶん、適正価格でリフォームできるでしょう。
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リフォームは「工事したら終わり」ではありません。むしろ、工事してからがお客様との本当のお付き合いのはじまりです。万が一のことがあってもすぐに対応してくれる業者がどうか、サポート体制や企業理念(コンセプト・モットー)などから探ってみましょう。
相見積もり編
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相見積もりの中で1社だけ他社よりも飛び抜けて安い場合は注意が必要です。一番安いから、と喜んではいけません。「施工費は安いが資材・設備が高額」「施工の中で必要になるものがオプションとして記載されている」「経験の浅い職人を使ってコストを削減している」など、激安には激安の理由があることを覚えておきましょう。
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どんな資材・設備にどれくらいお金がかかっているのかが不明瞭な見積もりは信用できません。「施工一式10万円」や「備品など」といったあいまいな内訳では、契約後に高額な追加費用を請求されてしまうリスクがあるので気を付けましょう。
打ち合わせ編
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誠実さは"いい業者"を見抜くうえで大切なポイントです。誠実でない業者だと、打ち合わせに遅刻したり、資料漏れがあったり、説明がおざなりだったりします。メールの文面や電話、そして実際に会って話したときに、担当スタッフの対応から誠実さを感じられるか見極めましょう。
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自社の利益を優先し、お客様が希望していないリフォームをすすめる業者も存在します。そういった業者には「お客様視点」が欠けているので、不満の残る結果になるケースも少なくありません。打ち合わせでこちらの話を聞こうとしてくれるのか、それとも自社の強みをアピールしてくるのかを見分けましょう。
リフォームにかかる費用と耐用年数
住まいの資材や設備にはそれぞれ耐用年数があるため、何のリフォームにどれくらい費用がかかるのか、どれくらいの期間で何をリフォームしなければならないのかはある程度予測することができます。これらを知っていれば、問題が生じてからではなく、事前にリフォームの準備をすることが可能です。
計画性のないリフォームの落とし穴
「継ぎ足しリフォーム」という言葉をご存知でしょうか? 継ぎ足しリフォームとは、無計画に部分リフォームを重ねる(継ぎ足す)やり方のこと。"思いつくまま""気が向くまま"にリフォームを重ねてしまうと時間や手間、費用の無駄が多くなってしまうので、しばらく経ってから「まとめてリフォームすればよかった」と後悔するケースも少なくありません。
例:トイレの継ぎ足しリフォーム
最初のリフォーム | トイレ(和式)の床と壁紙が汚くなったので、張り替えてきれいにした |
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1年後 | 子供夫婦と同居するタイミングで、トイレを和式から洋式にした |
5年後 | トイレ本体と壁紙の雰囲気が合っていなかったので、再び壁紙を張り替えた |
6年後 | 父の足腰が悪くなったため、段差を解消して手すりを設置した |
10年後 | 便座を温水洗浄便座に交換した |
11年後 | トイレが壊れたので多機能トイレに交換した |
お子様夫婦と同居するタイミングは事前に予測できる可能性が高いので、最初のリフォームと1年後のリフォームを合わせてできれば工事費や人件費を抑えられたかもしれません。同時にリフォームしていれば、5年後の壁紙の張り替えは必要ありませんでした。さらに、トイレの耐用年数を把握していれば、温水洗浄便座の導入を1年後の故障まで待てた可能性もあります。
繰り返しリフォームするのはもったいないですが、かといって気になるところを我慢して使い続けるとストレスになってしまいます。上記は極端な例かもしれませんが、リフォームにかけた時間や費用が無駄にならないように、計画性を持って検討しましょう。